Blog No.13 2024/4/7

テーマ13：サクラのモノクロ写真



発信者：加藤辰彦
プロフィール

　

　サクラの季節になると毎度のことのように写真を撮りますが、当然ですが必ずカラーで撮ります。しかし、モノクロフォトグラファーの私としては、常々モノクロでサクラを撮るとしたらどんな撮り方があるかを考えていました。いつも考えが浮かぶのが、バックの晴天を思いきり暗くして、サクラの花を真っ白にして浮き上がらせる・・・というものです。

　さて、今、サクラの季節なのですが、ここ数年サクラの開花はかなり早くなってきていまして、今年も２月が結構あたたかかったのでさぞや早いかと思いきや、３月に入って寒い日が続き予想外に遅く（それでも早いですが）なりました。

　３月27日（水）は仕事が休みでしたので水元公園に撮影に出かけました。サクラの開花は全く期待していませんでしたが、行ってみると少しだけ咲き始めていました。そこで、早速、例のサクラのモノクロ写真を試行しました。

　冒頭の写真は、ソメイヨシノ（と思われる）の開花を撮ったものです。この日はいつものフィルムカメラではなくデジタルカメラを持参していました。（最近、デジタルカメラでもモノクロフィルムに近い粒状感を再現できるものが出てきていまして、作品作りに使い始めています。詳細はいずれフロントページの PHOTO SHOOT のコーナーでご紹介しようと思っています。）

　このデジタルカメラをモノクロ・レッドフィルターモードにして、晴天をバックにサクラの花を撮りました。冒頭の写真がそうなのですが、思惑通り、青空がレッドフィルターの効果で暗くなり、真っ白に映るサクラの花を際立たせることができました。

　もう一つ、別な種類のサクラ（色が濃いピンク、彼岸桜と思われますがよく分かりません）を撮りましたが、これは花自体が真っ白になりませんので、背景の空を地上まで入れて少し白っぽくしました。冒頭の写真とは逆配色ですが、これはこれでサクラがよく目立ちます。

　今回は、サクラのモノクロ写真の事例を二つご紹介しました。如何でしたか？　

　以　上