Blog No.19 2024/12/25
テーマ19:エクタクロームの愉しみ
発信者:加藤辰彦
プロフィール
久々にリバーサルフィルム(スライドのこと)を使いました。コダックがかつて販売していましたエクタクロームE100VSというフィルムです。華やかな色合いで特に空の青が奇麗なのが特徴で、後のデジタルカメラの発展過程の中では発色の目標とされた代表的なフィルムです。冒頭の写真が、このフィルムを用いて、水元公園にて今月撮影した写真で、紅葉したメタセコイアを撮ったものです。
ここ10年ほどの期間をモノクロ中心で撮影してきましたが、今年、年賀状を作る時期になって、久々に年賀状用の写真をリバーサルフィルムで撮ってみようという気になりました。しかしながら、ストックしているエクタクロームE100VSは、すでに使用期限が10年以上経過しています。冷蔵保存していたとは言え、ちゃんと色が出るかどうか心配でした。
結果は冒頭の写真の通り、エクタクロームの発色そのものです。全く衰えがありません。「そうか、生きていたんだ・・・!」とうれしくなりましたねー。
この冒頭の写真、デジタルにはない色の濃さがあります。デジタルカメラで撮影した写真を画像処理しても、なかなかこうゆう感じにはならないと思います。やっぱりフィルムの色合いですね。
一方で解像感はと言うと、これはいまいちです。ブローニー(中判)で撮っていますがそれでもこの解像感。モノクロフィルムの場合はもっとシャキッとしていますが、リバーサルの場合はこんなもんです。デジタル画像に慣れた今となっては少し不満ですね。
もう一枚(同日撮影)、メタセコイアの紅葉です。メタセコイアの紅葉自体は少し地味なのですが、抜けるような空の青さはどうでしょう。これぞエクタクロームの発色!
メタセコイアの遠景はというとこのようになります。手前の水域(小合溜)の向こうに見えるのがメタセコイアの森です。ブローニーフィルムによる超広角撮影です。(これも同日撮影)
さらにもう一つ(同日撮影)、こちらはポプラですが、落葉しきっています。これも抜けるような空の青さ、エクタクロームの世界です。
如何でしたか、愉しんで頂けましたか。エクタクロームE100VSはストックがまだ十分にありますので、また折を見て作品を掲載します。ご期待を!
以 上
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